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2017年03月11日

1本のバラ

私が修行道場に入り、一ヶ月ほど経った頃のお話です。
不慣れな環境もあり、大勢の先輩方の目が気になり
自分が今何を思われているのか、これで合っているのか、
先輩方に嫌われていないだろうかと迷っていた時期がございます。

そんな中である時、師の話を聞く機会がありました。
師は、私たち新しく入った修行僧を見るなり

「ここに1本の切られたバラがあるとしよう。どう見えるか」

10人にお尋ねになりました。
あるものは綺麗、あるものは赤が美しい、またあるものは棘が痛そうなど答えは十人十色でした。

『10人いれば10人の思いがあるのは当然。
しかしながら、このバラは自身そんなことはおかまいなしに、バラというものを全力でやっている。
自分がバラという名であることも知らずにな。
人というものは、バラと勝手に名づけ、好きなことを言う。これは人である以上仕方のないこと。
お前さん達(新しい修行僧)には、このバラになってもらいたい。
切られてしまって、あと数日しか咲かないであろうこのバラは、枯れてしまうまで全力でこのバラをやるだろう。
お前さんたちも、修行中我を捨て、周りの声に惑わされることなく、誠の道を全力で歩んでいただきたいものです。』


私は、この師の話を聞いてから、修行が楽しくなったことを覚えております。
これは皆様の人生にも置き換えられるのではないでしょうか?


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Posted by 新定院 at 14:03 │Comments( 0 ) 一口法話
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