毎日忙しかったり、うれしいことがあったり、悲しいことがあったり、悩んだり、喜んだり、長く生きていますと身を裂かれるような思いをしたり、押されたり引きずられたりと、周りや環境に合わせて暮らしておりますと、いったい誰の人生だかわからなくなることがあります。

師匠は

『人生いろいろあったけれど、そうわるいものじゃなかった。みんな、ありがとさんっ。
そうやって思うことができたならば、それまでどんな辛いことがあったとしても、それらが、全てそこへの過程へと変わるんだ。どんなに辛いことがあっても、最後にそう思えたら、その方の人生はすばらしいものになるんです。
しかし、いつ本番がくるかわからない。
いつ本番がきてもそのように言えるように、しっかりと毎日を過ごさなくていけない。
急にはその言葉はでこんぞ。』

とお話されておりました。

私たちは毎日大事な選択をしております。慌ただしい中、迷いの中、大事な選択をしてしまっているように思います。大事な人生なら、
一度立ち止まって、西に行くか東に行くのか、静かに考えてから一歩を踏み出しても遅くはないのではないか。一日一度は静かに坐って身体と呼吸と心を調えたいものです。